飲食店キッチンあるある聞いてみた

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専門的なお仕事を続けていると働いている人しかわからない、共通のあるあるネタがおこりますよね。

その中で飲食のお仕事はとくに「あるある」ネタがいっぱいあるんじゃないかと思い、学生時代のアルバイト、今も現役で飲食店のお仕事をされている方たちに伺ってみたら…

おいおい、どんだけあるんだよ(笑)

ってくらいにあるあるネタがあったので、飲食店あるあるについてまとめてみました!

本当はひとつの記事でまとめたかったのですが、みなさまの飲食店の思い出が多すぎて、キッチン編・ホール編・飲食経験者共通あるある&専門学校編の3つに分けました!

いや、もう本当に多かった。(笑)

そして今回はキッチン編です!
飲食店のお仕事経験者なら共感できること間違いなし!
未経験の方でも、あるあるネタをみているだけで飲食店のお仕事の魅力も伝わると思いますのでぜひ見ていただけたら幸いです。



キッチンスタッフあるあるをみんなに聞いてみた

今回、和食・イタリアン・居酒屋で調理業務をされていた方たちに聞いてみましたが、業態が違うのに共通あるあるが結構あるのが印象的でした。
それでは、ご紹介いたします!


まかないを食べるスピードはとにかく速い

これに関しては満場一致でおっしゃっていました…!
まかない自体がササっと食べられるものが多いからという理由をあげている方もいましたね。


どんな時でも「料理長が食べるまで」はまかないを食べてはいけない

すごいしきたりだな…と思いきや、意外と飲食の世界ではあるあるのようで、料理長が「いいよ、先食べてなね〜」と言われて食べた日には、先輩にこっぴどく怒られたんだとか。

とはいうものの、こういうしきたりは効率重視のため今ではあまりないようです。


メニューを超えるまかないを作ってしまう

これもほぼ全員がおっしゃっていたあるあるですね。

新人時代に「オレ、天才じゃね!?」って自惚れる瞬間だそうです。

しかしながら、まかないきっかけでメニューになったというお話も多かったので、自惚れたっていいのかも…!?


まかないは新人の最初の大仕事!

まかないを任された時はすごく嬉しかったようでしたが、 「大人数分の味付けの仕方がうまくいかず最初は失敗ばかりだった…」という新人時代の思い出話も多かったです。


「朝9時出勤」は朝9時出勤ではない!

筆者の私はびっくりしましたが、あるあるネタみたいですね。
事前にある程度の準備をして、「朝9時に仕事ができる状態にする」ということのようです。


アルバイトでも、野菜を切るスピードは速い!

調理師専門学校の方と同時期にアルバイトを始めた方からのお話でしたが、
共感されている方も多かったですね。

これには「専門学生がなんぼのもんじゃい!」って負けたくない気持ちもあったようです。
ここはやはり、努力と数をこなしていけばできるものなんですね!


包丁の切れ味を確かめたくて、みんなでオニスラ!

「研ぎたての包丁を手にするととにかくオニスラ(オニオンスライス)したくなる!」みたいです。
スパスパと切れるあの感覚がとにかく気持ちいいんだとか。


夏場の厨房は地獄でしかない
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満場一致のあるあるでした。(笑)
「何度しゃがんで水分補給したかわからない」「できることなら冷場やりたい」などなど
とにかく夏場は大変なようです…。


左利きは肩身が狭すぎる…

左利きだと、周りから個性があって羨ましいイメージを筆者の私はもっていましたが、 飲食の世界では右利きを想定してキッチンを作っているので「え、左利きなの!?」となるくらい左利きの方は不便だそうです。

元々左利きだった方が話を伺った方の中にいたのですが、自力で矯正したんだとか…。


人差し指のタコが痛くてしょうがなかった

入りたての頃のあるあるだそうで、包丁を使い続けていると人差し指の付け根あたりにタコができて痛くて包丁が持てない…なんてことも。


包丁に名前を入れると、みんなにイジられる

「お前も一人前になったじゃんよ〜」と、確実に先輩・料理長にイジられるんだとか。(笑)
あわせて、「結局、自分のマイ包丁が一番かっこいいんだ」と思う瞬間でもあるようです。


ネイルやってみたかった…

これは女性のキッチンスタッフのあるあるみたいですね。

さすがにネイルした手で調理業務はできないので、オシャレしたい女性のかたからすればつらいところなのでしょうか。


私服なんて、着れればいい。

若い時に「ファッション気にしてるヒマあるなら練習しろ」なんて言われてた時代もあったそうです。

そのためなのかベテラン・中堅勢の方々はファッションに関しては無関心・無頓着の方も多いようです。


家のラップ、使いにくいって!

これもほぼ全員、共感されていたあるあるですね。

一般家庭のラップの刃は上についていますよね?蓋をして、ピッと下に倒して引けばラップが切れます。

しかし、飲食店で使われる業務用ラップは下に刃がついているのです…!
ついクセで下の刃がついていると勘違いして家庭用ラップを使うと、バーっと広がって大変なことになっちゃうんだとか。


全身に調味料のニオイが…

とくに醤油と味噌系のものを使うと結構ニオイが着くようです。
なので、そのままコンビニとかスーパーで買い物することに対して気が引けてしまうという意見もありました。


実は、家で料理を作ることがあまりない

冷蔵庫にコンセントを挿してない、もはや持っていないなんて方もいらっしゃいました。
基本的にお店のまかないなどでご飯を食べてしまっているから、休みの日だけのために作るのもなぁ…というのが理由みたいです。


火傷は勲章

焼き場・揚げ場経験者からは「あー!たしかにそうだわ(笑)」と声が上がっていました。
火傷の跡は頑張っている証拠だと言い聞かせて、キッチンに立っていたそうです。


あっち!あっつ!なんて言ったら負け

たとえ油がハネて熱くても、なにも言わずに平然と料理している姿がかっこいいんだとか。

さらに、和食経験者の方から話で「熱くても熱くないって言える美学」を先輩から教えてもらって以来、熱い・暑いと言う人に対して「あつくない!」と心の中で叫ぶんだそうです。(笑)


恐怖のイカ爆発

「熱くても熱くないと言える美学」とはいうもののイカを揚げるに関してはビクビクするそうです。

イカは水分量が多く、油ハネが他の食材と比べて圧倒的に多いです。
特にイカゲソは危険で、下処理に工夫をしないと大爆発を起こします。

が、それでも「熱くない!」(笑)


緊急のメニュー考案は楽しい!

コース料理だけどお客様の中に〇〇アレルギーの方がいたり、御来店中のお客様で〇〇が嫌いな方がいる…などの状況がよくあります。

そこでキッチンスタッフはショートミーティングをおこなって、意見を出し合って、代用のメニューをその場で考案します。

チームワークを感じられて、一体感がより一層強くなる感覚を持てるので、この時間は楽しい!という意見が多かったです。


常連のお客様が来店されると、オーダー来る前に準備進めちゃう

決まったメニューしか頼まないお客様の時におこるあるあるネタで、 インタビューした方々全員が納得されていました。

先に準備しておいて、ホールスタッフから準備していたメニューのオーダーが入ってくると「ほーらね♪」と、軽い高揚感があるんだそうです。


食べる目的だけで来たはずなのに結局、料理視察しちゃう

メニューのラインナップを一通りみるのは、よもや当たり前の行為。

そこから気になる料理を頼んで盛り付け、味、何を入れているかをチェックする…そして気付く。

あれ?〇〇食べたくてここ来たのに。という一連の流れまでが、あるあるらしいです。やっぱり気になってしまうんでしょうね!


飲食の仕事を始めたきっかけはTVドラマと漫画

TVドラマなら「王様のレストラン」、「ランチの女王」、「バンビ〜ノ!」

最近でしたら「グランメゾン東京」。漫画なら「味いちもんめ」「ミスター味っ子」「美味しんぼ」。

このあたりを見て、料理作ってみたい!とアルバイトを始めた方も多いのではないでしょうか?



あれ、これ私だけだった!?少数派あるある(?)まとめてみた

あるあるネタをみんなから聞いているなかで「いや、それアナタだけでしょ!?」みたいなことも意外と多かったので、そんな少数派のネタを紹介いたします。

ここで、わかるわかる!なんて思ったら、もしかしたらアナタも少数派なのかもしれませんね…。(笑)


コックシューズを履いたまま帰宅しちゃう

帰ってきて靴脱ぐタイミングで気付くらしいです。
この話をしたひとは周りから「えぇぇぇぇ!?」と言われて、若干引いた空気が出てました…。

「きまぐれ料理」は絶対頼まない

理由としては、その方が働いている飲食店では「きまぐれメニュー」は余ったもので作っているという事情があるそうです。

そのために、ここもそうなのでは!?と勘ぐってしまうそうです。


残飯処理は「南無三!」と言いながらゴミ箱へ

供養する気持ちを込めて言いながらするそうです。

もったいないなーという気持ちでいっぱいになる、残飯処理。
その気持ちが言葉にでてしまったかたちなのでしょうね。


味見→「この味、正解だっけ?」→味見→「あれ?」→味見→「ん?」

漢字をど忘れする感覚と一緒だそうですが、逆に何回も味見をしているとこの現象になるとのことです。


自分が使う調理器具に名前をつける

車などの乗り物につけたりするのはよく聞きますが…。
愛着があるがゆえなのでしょうか。


密かに裏メニュー開発をしてみる

裏メニューをお客様に頼まれたい、作ってみたいという憧れが強かったゆえに至った行動らしいです…。
しかし開発したところで、どうやってお客様に伝えるのでしょう…?(笑)


個人的絶妙な配合の万能調味料を作って持ち歩いていた

餃子の王将のマジックパウダーに憧れて、独自にそういった調味料を作って持ち歩くのだそうです。

飲食店に訪れた際に、こっそりかけて「あ〜やっぱりうまい…」という自己陶酔をしていたみたいです…。


包丁を研ぐ音が落ち着く…
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この音が好きで、スタッフの包丁研ぎを喜んでしていたそうです。
ASMR的要素があるのでしょうか…。




まとめ

いかがでしたでしょうか?
読んでいたアナタも「わかる!わかる!」と思っていただけましたか?

「飲食の仕事はやっぱり楽しいし、思い出が多い」「仕事が大変でも、お客さんのごちそうさまのひとことで、やる気が復活する」

インタビューをさせてもらった方々みなさんがおっしゃっていましたが、
実はこういったことが、キッチンスタッフあるあるネタの定番なのかもしれませんね!

飲食店のお仕事は大変なことももちろんありますが、その分嬉しいことも楽しいこともたくさんあるお仕事なんだなと思えました。

今回はキッチン編でしたが、ぜひぜひ他のシリーズも読んでみてください!




この記事を書いた人
クックくん顔
クックくん

食べるのも料理するのも大好きなアラサーフリーター。
休日は美味しいものを求めてプチ旅にでます。
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